MAGES.は,2013年8月29日にPC用ソフト テラ RMT「サンクタム2」を発売する。本作はスウェーデンの独立系ゲーム会社,Coffee Stain Studiosが開発し,海外で高い評価を受けたタイトル「Sanctum 2」を日本向けにローカライズしたもので,今後リリース予定のDLC4種類が手に入る「シーズンパス」が同梱されるのもポイントとなっている。
海外で高い評価を受けている,と書いてしまったが,失礼ながら筆者は今回のレビュー依頼を受けるまで,本作の存在をまったく知らなかった。
聞くところによると,本作はタワーディフェンス系のタイトルとのことで,普段もっぱらFPSばかりをプレイしている筆者がレビューするのはいかがなものかと思ったのだが,よく調べてみれば本作はタワーディフェンス+FPSというハイブリッドなゲーム内容になっているとのこと。
それなら筆者でも……ということで,タワーディフェンス要素に恐々としながらもプレイしてみた。本稿ではそのレビューをお届けしよう。
タワーディフェンス+FPSの
ハイブリッドなゲームプレイ
ゲームを開始すると,ロード中にキャラクターたちのやり取りを綴ったイラストが表示されるが,残念なことに,本作に至るまでの物語や,各キャラクターの人となりまでは紹介されない。一応,キャラクターそれぞれに設定は用意されているのだが,ゲーム中に語られていないため,新規プレイヤーにとっては少々置いてきぼり感があった。
ただ,これはFPSプレイヤーである筆者だからこその感想かもしれない。知り合いのプレイヤーたちに聞いてみたところ,タワーディフェンスタイトルの場合,物語やキャラクターのバックグラウンド云々よりも,ゲームプレイそのものを重視する傾向がより強いようだ。
ロード中は,カートゥーン調のイラストが表示される。なんとなく,どういうキャラクターなのか,ここで把握できるような,できないような……
主人公であるSkye Autumnを中心しとした会話劇が終わると,いきなりミッションが始まる。といっても,プレイヤーがゲームの概要や操作方法を覚えるためのチュートリアルミッションだ。
プレイヤーの目的は,侵攻してくるエイリアンから,TERA RMTフィールドにある「コア」を守り切ること。これだけ聞くとタワーディフェンスそのままだが,本作の特徴は,壁や自動砲台などを設置して防衛線を構築する,タワーディフェンス風の「ビルドフェーズ」と,銃器などを駆使して敵の侵攻を食い止める,FPS風の「戦闘フェーズ」で構成されていることだ。
エイリアンは複数回(ウェーブ)に分けて侵攻してくるのだが,そのウェーブの間がビルドフェーズ,ウェーブそのものが戦闘フェーズということになる。
チュートリアルミッションの開始から終了までを追ったムービーを作成したので,こちらでゲームの大まかな流れを確認してほしい。
「サンクタム2」チュートリアルミッションのプレイムービー
ではビルドフェーズから説明していこう。ここでは,壁を作るブロックのほか,敵を攻撃したり,敵の侵入速度を遅らせたりするといった機能を持つ,さまざまな種類の自動砲台を設置できる。
一般的なタワーディフェンスのゲームだと,Innocent World RMT,マップの上から見下ろしたオーバービュー視点で操作するタイトルが多いが,本作はFPSとのハイブリッドということもあり,一人称視点となっている。
最初はタワーの配置場所などがオーバービューよりも見辛いのでは,と心配したのだが,画面左上のミニマップに,ブロックやタワーやだけでなく,敵の予想進行ルートまでが表示されるので,フィールドの状況が把握できずに困るということはなかった。
また,Tabキーを押せば,このミニマップが拡大表示できるので,込み入った防衛線の構築も問題なく行えた。
戦闘フェーズでは,ビルドフェーズで作成したフィールドを舞台に,キャラクター固定のメイン武器と,自由に選べるサブ武器を駆使してエイリアンと戦う。さすがに一般的なFPSと比べると武器の数は少なめだが,メイン武器とサブ武器にはそれぞれ2種類の攻撃方法が用意されているので,状況に応じて攻撃方法を切り替える楽しさはしっかり味わえるはずだ。
出現するエイリアンには,それぞれ弱点が設定されている。エイリアンは黒を基調としたカラーリングなのだが,弱点は赤くなっており,この部位を攻撃すれば,より高いダメージを与えられるのだ。
設置したタワーは弱点部位を狙って攻撃することはなく,敵を発見すると,その方向に対して攻撃を加えるだけ。弱点部位以外への攻撃を受け付けないようなエイリアンを撃退するには,プレイヤーキャラクターの正確な射撃が必要となるRMT。
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