新しい“音ゲー”を作ろうという意欲作 音楽に合わせてボタンを押す。 ゲームのシステムを説明するうえで,ここまでシンプルに表現できるジャンルは,“音楽ゲーム”(以下,音ゲー)以外にないだろう。リズムゲーム,リズムアクションゲームなどさまざまな表現があるが,本稿では“音ゲー”で押し通す所存なので,その点はご了承いただきたい。 さて,音ゲーとは一口に言っても,IXA RMT,実際は「ボタンを押す」代わりに「ステップを踏む」とか「太鼓を叩く」など,タイトルごとにバリエーションはさまざま。だが,画面の表示やNPCの指示,そして音楽に合わせて何かしらのアクションを起こすという点では共通している。 そんな音ゲーが市民権を得たのは,ソニー?コンピュータエンタテインメントの「パラッパラッパー」や,ディアブロ3 RMT,KONAMIの「beatmania」「Dance Dance Revolution」,セガの「スペースチャンネル5」などが人気を集めた,1990年代後半のことと記憶している。 いまでは,音ゲーが一つのジャンルとしてコンシューマゲーム機やアーケードで確固たる地位を築いていることに,疑いを挟む余地はないだろう。日本国内で運営されているオンラインゲームにも,いくつかの音ゲーが存在するので,それらを遊んだことのある人もいるはずだ(え,これ大丈夫なの? というのもあったりなかったり)。 ただ,音ゲーは基本的なシステムがシンプルであるがゆえに,まったく別のタイトルなのに似通った作品になりがちなのが,このジャンルのつらいところ(「ファイナルファイト」と「ラッシング?ビート」より似ているものも)。楽曲の数や音楽のジャンルの幅のみならず,ユーザーインタフェースでも工夫しよう! という挑戦が裏目に出て,ゲームとしてはいかんともしがたいことになっているタイトルもある(本物の楽器を演奏すればいいのでは……? と言いたくなるようなものとか)。 そんな中,今回ここで取り上げるノイズファクトリーの「おんたま?おんぷ島へん」(北米では「Ontamarama」のタイトルで11月に発売予定)は,ニンテンドーDSというプラットフォームで,“ユーザーインタフェースの新しさ”と“ゲーム性”を両立させようとした意欲的な音ゲーであると,筆者は考えている。 リズムに合わせて十字キーを押す,その前に 本作では,ニンテンドーDSの下画面上部を右から左へ「おんぷ」が流れ,そのおんぷが「ホール」を通過するとき,タイミング良く十字キーを押すと,音楽が演奏できる
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