Snail gameが制作している本格武侠MMORPGがついに完成し,この夏からサービスが開始される。ChinaJoy 2011の会場では,発表会形式でゲームの特徴などが紹介されていた。完成したゲームはどのような仕上がりなのだろうか。 会場で上映されていたムービーを直撮りしてきたので,いくつかご覧いただきたい。プロジェクタの関係や,いろいろな問題で見づらいところもあるかと思われるが,ご容赦を。 といいつつ,九陰真経をご存じない人のために特徴やコンセプトをまとめておこう。 九陰真経にはレベルとクラスが存在しない。流派は8種類あってそれぞれ特色があるのだが,いくつかの武侠系のゲームのように流派をクラス代わりに使っているわけではない。Snail曰く,「武侠とは,成長の自由さである」なので,それぞれの流派の特色を生かしつつ,クラスに相当するようなものは,プレイヤーが自分で決めていくことになる。 成長の自由度をあまりに上げると,どう成長させたらいいのか見えづらくなったり,膨大なバランス調整が必要になるといった問題が発生する。そんなわけで,普通のMMORPGは一直線な「武侠的でない」成長システムに留まっているわけだが,Snailではここに挑戦する試みとして九陰真経を作り上げている。もちろん,真の武侠モノを実現するためだ。 ということで,お待たせした。では,PvPの様子からご覧いただきたい。 あくまで模擬戦であまり本気で戦ってないし,硬すぎだろこいつ,という気もしないではないが,これがプレイムービーであるという点が重要だ。いかにも武侠映画といった感じのキレのある動きと,軽功の軽やかさが目を引く。2段ジャンプで飛び上がったり,屋根などを駆け回っている姿に,思わずポンと膝を叩いている人もいるのではないかと思われる。やっぱり武侠だったら,これくらいはやってくれないと。 続いては,あまり類を見ないシーンの例を挙げてみよう。こちらは一般的な用語でいうと「ギルド基地」を作っているところである。九陰真経でのギルド基地は,「成長」を一つのウリとしている。 まず,マップから空き地を選んで……ということは,実際のマップにそのまま建設されるのかなというあたりから「おやっ?」と思わされ,建物のデザインや屋根の色などを選んでいるところとか,DQ10 RMT,最初は意味がよく分からないのだが,建物ができあがってくると,「おお!」と思わされる。なかなか凝った仕上がりだ。 たぶん自由自在に作れるというところまでいっているわけではないのだろうが,それでも作っている過程が見えたりすると,ギルド内の盛り上がりも違ってくるのではないかと思われる。これはなかなか楽しそうだ。 また,ギルド基地内には多くの施設があり,それぞれがかなり作りこまれている。 そして,さまざまなものへの修行(?)のシーンである。 多くは簡単なミニゲームになっているようで,ドラクエ10 RMT,成功すると経験値が溜まる仕組みのようである。とはいえ,囲碁でいきなり九路盤が表示されて,ぎょっとする人は多いだろう。なんか,ちゃんと打ってるみたいだし。 最後に示されるのは,ちょっと分かりにくいが物乞いの修行だ。NPCの前でおもむろに土下座し,判定を待つ。失敗すると怒られ,成功すれば小銭がもらえる。高レベルになれば,きっと豪勢なお恵みなどもあるのだろう。 メニューには,現在17種類のものが登録されているが,まだ7種類空きがあるというあたりで,今後の拡張も期待できそうだ。 ChinaJoy会場には武侠系のゲームなど,うなるほど転がっているわけだが,真の意味で武侠らしさを感じさせてくれるのは,この九陰真経と笑傲江湖くらいだと思う。 さらに,このゲームに関しては,武侠らしさ以外のこだわりも異常なくらい細かいことが分かる。中国産のゲームでは,大雑把さの感じられるゲームが多いのだが,たまに変わったところに妙にこだわっているゲームもあって面白い。Snail gameには,今後もこういったこだわりを持ち続けてほしい。
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